top of page

LEICA

7CBF9970-480A-4F86-B285-67C2BAA0A3CD.JPG

冬のニューヨーク、セントラルパークを歩いていた時に出会った光景。

 

ベンチに腰掛ける男性のまわりを、たくさんの鳩が勢いよく飛び交っていました。

静かに餌を待つ鳩もいれば、我先にと羽ばたく鳩もいる。

賑やかな羽音の中でも動じることなく座っている男性の姿が、とても印象的でした。

 

冬の冷たい空気と柔らかな陽射し。

赤い上着が鮮やかに浮かび上がり、鳩の羽には青や緑の光沢が一瞬だけ輝きます。

その瞬間を、Leica Q2で撮影しました。

 

マニュアルフォーカスで動きの速い鳩を追うのは簡単ではありません。

しかし、完璧に動きを止めるのではなく、羽ばたきのブレも含めて、その場の空気を写し込みたかった。

静かに座る男性と、画面いっぱいに飛び交う鳩。

その対比に、ニューヨークらしい生命力を感じます。

 

計算して撮れる写真ではなく、歩いていたからこそ偶然出会えた一枚。

こうした予想外の瞬間があるから、旅先でのスナップ撮影はやめられません。

L1000918.jpg

イタリア・トスカーナ地方の古都、シエナで撮影した一枚。

 

丘の上に広がる街を眺めると、赤褐色の屋根とレンガ造りの建物が幾重にも重なり、その向こうにマンジャの塔が静かにそびえていました。

空には淡い月が浮かび、長い歴史を刻んできた街を優しく見守っているようです。

 

撮影に使ったカメラはLeica M11-P。大きな機材を持ち歩かず、街をゆっくり歩きながら、心に残った風景にカメラを向ける。

そんな旅には、シンプルで存在を主張しすぎないライカがよく似合います。

マニュアルフォーカスで構図を整え、シャッターを切るまでの静かな時間も、旅の大切な記憶になります。

 

中世の街並みが今も残るシエナでは、細い路地を曲がるたびに新しい風景が現れます。

華やかな観光地というより、街全体がひとつの歴史的な作品のようでした。

 

夕暮れ前の柔らかな光、褪せたレンガの色、空に残る月。

何百年も変わらないであろう風景を、現代のLeica M11-Pで記録する。

ヨーロッパの古い街を歩き、撮影する楽しさを改めて感じた一枚です。

bottom of page