

新月の軽井沢、満天の星
新月の夜。月明かりがないぶん、星がよく見えるはず……と期待して、いつものようにカメラを持って外へ。
見上げると、空いっぱいに星が広がっていました。軽井沢の夜空はやっぱりいい。
街の明かりから少し離れるだけで、こんなにたくさんの星が見えるんだなあと、何度見ても思います。
ただ、この日は雲もかなり出ていて、星空をすっきり見渡せる感じではありません。
雲がゆっくり流れて、星を隠したり、また見せたり。
その雲が星の光を受けて、思いのほか印象的な表情になっていました。
手前には、葉を落とした木のシルエット。
夜空だけを写すのもいいけれど、こうして木を入れると、軽井沢の静かな夜の雰囲気が少し伝わる気がします。
雲の向こうに星が見え隠れする、そんな景色をしばらく眺めていました。
夜は冷え込んで、じっと撮影していると体もだんだん冷えてきます。
それでも、空を見上げていると時間を忘れてしまう。
雲が多いから今日は無理かなと思っても、ふとした瞬間に星が顔を出すと、やっぱり来てよかったと思います。
新月の夜に出会えた、軽井沢の星空。
満天の星と流れる雲、そして木々の影。
完璧な快晴ではなかったけれど、この夜ならではの景色を写真に残せました。

Mt. Fuji — ラベンダー越しに望む夏の富士
初夏、ラベンダーが見頃を迎えた頃に富士山を訪れました。
一面に広がる紫色の花。その向こうには、薄い雲と霞に包まれた富士山が静かに浮かんでいます。くっきりとした雄大な姿も魅力的ですが、この日は輪郭が柔らかく、まるで淡い水彩画のようでした。
手前のラベンダーにピントを合わせ、富士山はあえて背景に溶け込ませて撮影。風に揺れる花々の繊細な表情と、遠くから大地を見守る富士山。その距離感を一枚の写真に収めたいと思いました。
旅先で撮影する海外のダイナミックな景色とは違い、富士山には日本らしい静けさと奥ゆかしさがあります。何度訪れても、光や雲、季節によってまったく異なる姿を見せてくれるのも、富士山を撮り続けたくなる理由の一つです。
この日も雲の流れを眺めながら、ラベンダー畑の中でしばらくシャッターを切りました。完璧に晴れた日ではありませんでしたが、霞の向こうに浮かぶ富士山と、優しく揺れる紫の花がつくり出した幻想的な時間。記憶に残る、夏の一枚になりました。
レンズ:SONY EF50-150 F2.0 GM

鳥の目線で見た、雲の向こう
機材:DJI MINI 5 Pro
いつもの景色も、少し高いところから眺めると、まるで別の場所のように見えてくる。
DJI Mini 5 Proを飛ばして撮った一枚。
眼下には秋色に変わりはじめた森、その向こうには雲をまとった山並み。
雲の切れ間から光が差し込み、山肌を照らしている。
この小さな機体には1インチセンサーが搭載されていて、持ち運びやすいサイズながら、風景をしっかり写してくれる。
重さは250グラム以内。
もちろん、国土交通省のDIPSで必要な手続きを済ませ、安全を確認してからフライト。
撮影では、明るさに合わせてNDフィルターを装着。
NDフィルターは光の量を抑えて、シャッタースピードを調整しやすくするもの。
露出を確認しながら、空の雲や森の色が白飛びしないように設定を整えていく。
小さな機体でも、撮る前のひと手間は大切だ。
普段は地上から見上げている山や雲を、鳥の目線で眺める。見慣れた景色なのに、森の広がりも雲の流れも、
まったく違って見える。
ドローンならではの一枚になった。
Nikon Z

紅葉の幻想
六義園の夜
秋の訪れを告げるように、色とりどりの紅葉がライトアップされ、幻想的な美しさを放っています。
静寂に包まれた庭園の中で、木々の葉が赤や黄、オレンジに染まり、夜空に映える光の中で一層鮮やかに輝いています。
柔らかな光に照らされた紅葉は、まるで燃えるような炎のようであり、見上げれば星々もまた、その美しさを見守るかのように、夜空に瞬いています。
庭園の小道を進むと、ライトアップされた池が目に飛び込んできます。
水面には、浮かび上がる紅葉の映り込みが美しく、まるで夢の中の景色のよう。
周囲の竹林からは、風に乗ってやさしい音が聞こえ、心地良い安らぎを与えてくれます。
この特別な時間、訪れる人々は、自然の美と静けさに包まれ、思わず足を止めて見入ってしまいます。
また、庭園内に設置された提灯やキャンドルのほのかな灯りが、道を優しく導いてくれます。
まるで、誰かが私たちを導いているかのような感覚になるこの瞬間は、さながら古の物語の一幕を彷彿とさせます。
六義園の夜は、まさに心の奥深くに染み入るような感動を与えてくれ、何度訪れても新たな発見がある特別な場所です。
この美しい景観の中で、時を忘れ、日常の喧騒から解放され、心を癒すひとときを楽しむことができるのです。
六義園の紅葉ライトアップは、ただの風景ではなく、訪れる人々に深い感動と安らぎを与える宝物のような時間です。

静寂の竹林
京都の竹林は、観光客が訪れない静けさの中で新たな魅力を放っています。
コロナ禍により、人々の足が遠のき、かつての賑やかさを忘れさせるこの場所は、まるで別世界のようです。高く伸びる竹の茎が、白黒のコントラストで強調され、神秘的な雰囲気を醸し出しています。狭い道を行く小さな人影が、竹の圧倒的な高さを際立たせ、訪れる者に一層の美しさを感じさせます。
この時期だからこそ感じられる、竹林の本来の穏やかさ。風にそよぐ竹葉の音や静かな足音が、心の平穏を与えてくれます。
観光客がいないからこそ、私たちはこの場所と深く向き合い、自然の恵みをゆったりと味わえるのです。
これからの時代、私たちがどのようにこの自然を大切にしていくかが問われているかもしれません。
静けさの中に潜む美しさを再発見するこの機会を、私たちは大切にしたいと思います。

幸せを紡ぐモスボール
軽井沢ホテルブレストンコートの敷地内で撮影されたこの作品は、幸福や円満を象徴する球体アートです。
作家はデンマーク出身でフラワーアーティストとして世界的に有名なニコライ・バーグマン。
自然素材を巧みに使い、生命や調和のメッセージを込めた作品づくりに定評があります。
この球体は「幸せのモスボール」と呼ばれ、苔の柔らかい質感と、鮮やかな赤い葉が見事に調和しています。
赤い葉は季節感を際立たせるだけでなく、生命のエネルギーや豊かさを象徴しています。
まるで自然の一部が立体的な芸術作品としてその場に現れたようなこのアレンジは、見る人に感動と安らぎを与えます。
球体の形は、始まりも終わりもない「無限」を表し、自然界や人間関係の調和をイメージさせます。
このような芸術作品が存在することで、訪れる人々は日常の喧騒を忘れ、自然や芸術と深くつながる瞬間を得られるのです。
軽井沢の澄んだ空気の中でこの球体を見ると、季節ごとの美しさと人間が創り出す感性の調和を心から感じることができます。
あなたもぜひ、モスボールの穏やかで力強い魅力を体感してみてはいかがでしょうか。

神秘的な竹の森
文京区にある六義園は、日本の伝統的な美しさを体現した庭園です。
夜のライトアップされた竹林は幻想的で、訪れる人々に特別な体験を提供します。
最近、特に外国人観光客が増加しており、インバウンド需要が高まっています。
彼らは日本の庭園の静けさや美しさを楽しむために、タクシーで訪れることが多く、その利便性が人気の一因です。
また、ライトアップされた景色はSNSでのシェアにも最適で、多くの観光客がその美しいビジュアルを求めて訪れます。
六義園は季節ごとの景観を楽しむ場所であり、竹林のライトアップは多くの人々に記憶に残る思い出を与えています。
訪問者の増加は観光業の復活を象徴し、地方経済にも良い影響をもたらしています。
六義園は外国人観光客にとって欠かせないスポットであり、何度訪れても新しい発見があります。

紅葉の水面
(Water Surface of Fall Foliage)
軽井沢の雲場池は、秋の紅葉の美しさを存分に楽しむことができる隠れた名所です。
樹々が炎のように色づき、赤やオレンジ、黄色が湖面に映り込む様子は、まるで夢の中にいるかのような幻想的な光景を作り出します。
ゆっくりと池の周りを散策すると、ひんやりとした空気が心地良く、足元からは落ち葉のカサカサという音が耳に心地よく響きます。
池の中央には小さな島があり、静寂に包まれたその存在が、周囲の色彩を一層引き立てています。
周りには穏やかな風が吹き渡り、木々の葉がサラサラと音を立てる様子が、まるで自然の楽曲のようです。
軽井沢は、四季折々の美しさを楽しむことができる場所ですが、特にこの季節は特別な魅力を持っています。
秋の光が柔らかく差し込み、思わず立ち止まってその景色を手に焼き付けたくなる瞬間の連続です。
ベンチに座り、静かに佇む人々の姿もまた、優雅な秋のひとときを物語っています。雲場池の紅葉は、自然の恩恵を感じさせてくれる、心が温まるスポットです。
この地に訪れることで、忙しい日常を忘れ、心を休める贅沢な時間を過ごすことでしょう。
